起業を考えているけれど、一歩踏み出す勇気がない方へ。
弊社代表山川(私)が実践したスモールステップでの起業方法を、成功談や失敗談を交えながら詳しく紹介します。
これから起業を目指す方の参考になれば幸いです。
起業の第一歩:0→1は7万円で可能
起業に必要な費用
起業と聞くと、多くの資金が必要だと思いがちですが、実は7万円ほどで始めることができます。
具体的な費用は以下の通りです。
- 登記料:6万円(合同会社の場合)
- 司法書士(定款作成):5000円
- 会社の実印作成:5000円
- 資本金:1円〜
(このあたりは、士業の先生たちのブログがより詳細で正しい情報だと思いますので、詳しく知りたい方はググってみてください!)
これらの費用は最低限のものです。
特に怪しい点がなければ法務局もスムーズに手続きを進めてくれるので、あっという間に法人設立です。
継続する難しさ
しかし、会社経営の難所は、始めることよりも続けること!
毎月の固定費、不安定な中で決めねばならない役員報酬、突然切られる契約など、創業初期には予測しづらいことがたくさんあります。
立ち上げを乗り切って売上が上がっても、外注費や広告宣伝費も増え、結果的に赤字になることもあります。
そして、立ち上げきれず、売上が上がらず、撤退してしまう会社も多いのが現実です。
売上が上がらない大きな要因は、何だと思いますか?
それは、集客力不足。
そしてこれは、創業からある程度たった会社にとっても、ずっと悩みの種であることも多いんです。
集客の壁を越えるための施策
初期の壁「集客」
起業初期に直面する最大の壁は「集客」です。
良い商品を作れば売れるというのは思い込みです。
資格を取ったからといって自動的に顧客が来てくれるわけではありません。
営業代行サービスやマッチングサービスを利用することも考えられますが、固定費がかかるため慎重に検討する必要があります。
今月契約して、来月いきなり結果が出るなんて魔法はないので、最低でも半年以上の契約となることが多く、その間払い続けなければなりません。
効果的な集客方法
スタートアップ時は極力固定費、広告宣伝費をコンパクトにまとめたいですよね。
そのために、開業前から少しずつ集客の基盤を作ることが重要です。
例えば、SNSでビジネスアカウントを運用するとか。
サンプルを作り、自分の周りの人に配布して、フィードバックを得るとか。
業務実績が必要なら、同僚や友達に協力をお願いしてみるとか。
開業直後から集客を始めるのではなく、売上の見通しが立つ状態になってから開業しても遅くないですよ!
「〇〇さん、こんなこと始めたんだ。一度お願いしてみようかな」
「私の周りに必要そうな人がいたら、広めておくね」
と、自分の周りの人に言ってもらえると最高ですよね。
そのために、うまく行ったことも失敗したことも、どんな施策だったかを記録して見返せる状態にしておくと後で役に立ちます。
広告を打つ場合も同様です。
すぐに結果が出ないのが集客
私こんなに偉そうに集客を語っていますが、起業直後にコロナのパンデミックに襲われ、集客で苦しみました。
SNSをやればすぐにお客様は来る
バズれば売上が上がる
なんて思い込みを持っていたけど、結局、すぐに結果の出る集客方法なんてないということに気づいたのです。
それは、何十万円もかけて広告を打ったって同じことです。
施策を立て、実行し、検証し、改善し、また実行することを繰り返して初めて見えてくるから、売上が見通せる段階まで温めてから起業しても遅くないと思うのです。
ダブルワークでリスクを減らす
起業準備期間のダブルワークの利点
0→1のスイッチを一気に切り替える必要はありません。
現在会社員であるなら、本業を続けながら少しずつ起業準備を進めるのがベストです。
会社員の固定収入の安定感たるや!
焦ってやめるのはもったいないです。
固定収入以外にも、会社員をギリギリまで続けるメリットはあります。
例えば、会社員時代に培ったスキルを活かして起業する場合、退職後も前の会社から定期的に仕事をもらえるように準備を進めることも一つの手です。
退職したあとも、前職との取引を続けることで、初期の安定収入を確保することができると、スタートは全く変わったものになるから。
もし、前職の取引先にならない業種だったとしても、その職場での人間関係を良好に保っておくと、後々仕事につながるかもしれません。
安定収入の重要性
先ほど触れた、前職から定期的に仕事をもらえるようになるとどういいのか。
定期的な収入があることで、メンタルの安定が図れます。
例えば、20万円ずつでも、毎月の売上が見込めていると、不安はだいぶなくなります。
ただし、その安定に甘んじることなく、新しい顧客や市場を開拓する努力を続けることが重要です。
前職からの定期的な仕事を受けつつ、新規顧客を獲得するための営業活動やマーケティングを行うことで、ビジネスの基盤を強化していきましょう。
成功事例と失敗事例から学ぶ
成功事例は話半分に
起業するとつい参考にしたくなるのが成功者の事例。
お金を払ってでも知りたい!と思うけど、ちょっと待って!
メンタル維持など具体的な方法論は別ですが、成功そのものには、その人の性格や環境、運などの要素が絡んでおり、再現性が低いと私は感じています。
また、成功者はセルフ・プロデュースがうまい人が多いので、ストーリーが美しくつながるようにしっかりと整理しているはずです。
その中で、取捨選択が行われ、盛られている話もあると思います。
(このあたり、あくまで私の所感です)
あと、論外なケースを以下に。
〇〇をやって起業後3か月で月商3000万円!とか、あなたが成功できないのは〇〇をやらないからだ!みたいな謳い文句で近づいてくる人たちからは距離を置いてください。
そういう人たちは、あなたをカモりに来てるだけの場合がほとんどです。
では何から学ぶか。
それは失敗事例からです。
失敗事例から学ぶ
失敗事例は教訓の宝庫です。
失敗事例を通して、自分では見つけられなかった思い込みとか、どのフェーズでどの失敗が起きやすいとか、あらかじめ予見できるからです。
「成功はアート、失敗はサイエンス」
これ、OWNDAYSの田中会長の金言だそうです。
私が聞いた失敗事例で、例えば、初期に大きな借入れをしてしまったが、その後ビジネスの潮目が変わって返済に苦しんだケースや、海外で事業を展開した際に現地パートナーにイニシアチブを取られ、乗っ取りに遭ったケースなど。
インフルエンサーとコラボしたアクセサリー、数千個生産し、6個しか売れなかったなどのヒリヒリする事例も聞きました。
これらの話を聞いていくと、そんなところにトラップが!とか、AさんとBさんは同じフェーズで似たような失敗をしたんだとか、気付きがあります。
同業の先輩経営者が苦しんだ失敗事例は、自分にも起きうる可能性大。
また、経営者は猛者ばかりなので、えげつない失敗をしている人もわんさかいて、背中を押してもらえることも多々です。
失敗は、そこで諦めなければ、単なるステップの一つにすぎません。
もし、成功法則があるなら、「諦めず考え続け、粘り強く続ける」ということなんじゃないかなと思ってます。
まとめ
起業は大きな挑戦ですが、スモールステップで進めることでリスクを減らし、成功の確率を高めることができます。
集客の基盤を開業前から作り、ダブルワークでリスクを分散させ、成功と失敗の事例から学ぶことが重要です。
弊社代表の山川の経験が、皆様の参考になれば幸いです。