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極める! イタリアン歴史街道|マリナーラの歴史

2022-02-20

こんにちは!歴史学科考古学専攻卒・地中海沿岸の歴史大好きな料理研究家・Ruiです。
料理の持つ背景や歴史を知れば、料理が3倍面白くなる!
てことで、ぼくの大好きなパスタを中心に、歴史的な背景や成り立ちを調べていくブログを始めます。

第36回の今回は、マルゲリータと並ぶ元祖ピッツァ、マリナーラを紹介していこうと思います。

1、真の「元祖ピッツァ」❓

「マリナーラ」とは何でしょうか❓
答えはピッツァです。トマトソース、ニンニク、オレガノの3種のみでトッピングされた、超シンプルなピッツァで、以前紹介したマルゲリータの更に原型にあたります。まさに「元祖ピッツァ」です。

まさに「シンプル・イズ・ベスト」なマリナーラ

マリナーラ(=marinara)は「船乗りの」という意味です。ナポリの船乗りがよく食べていたことに由来します。
トマトはソースに加工すると腐敗しにくく、長い航海にも耐えうるため、冷凍技術が生まれるまで好んで使用されていたといいます。これをピッツァの原型と言われるフォカッチャというパンに乗せて食べたスタイルが、今日のマリナーラになったと考えられています。

残念ながら日本ではそれほど知名度がないのが現状です。デリバリーピザ各社を比較しても、ここまでシンプルなピッツァを取り扱っているところは少ないです。
というのも、日本ではピッツァと言えば暗黙の了解で「チーズが必ず乗っているもの」という認識があるからと推測されます。確かにその通りですね。事実、デリバリーピザだけでなく、パン屋さんやスーパーの惣菜ピザなどでも、チーズなしピッツァを探す方が難しいくらいです。
また、「お肉や野菜などトッピングたっぷり」というイメージも定着しています。テリマヨ、明太子、ジャーマンポテト…あげればキリがないくらいです。

まー、日本人はアレンジが得意な民族ですからね、国民性でしょうね。

2、専門店は一味違う❗

しかし、こだわりのイタリアンやピッツェリア(ピッツァ専門店)では、マリナーラはほぼ必ずメニューに挙がっています。やはり元祖ということで、イタリアへのリスペクトでしょうか。あるいは、具材がシンプルであるがゆえにシェフの力量が反映される、そんなメニューだからと思われます。

本場イタリアにおいては、100年以上の超老舗だけどメニューはマルゲリータとマリナーラの2種類のみ、というお店もあります。「これを食べてもらいたい❗」というシェフの意気込みを感じますね。

ナポリの老舗ピッツェリア「ダ・ミケーレ」
マルゲリータとマリナーラのみ❗1枚4€(約¥500)、安っ❗

このような専門店ではトマトソースが自家製のところも多いので、機会があれば皆さんも是非味わってみてはいかがでしょうか。

3、そんなにムズくなさそう❓

はい、そうです。今回はめっちゃシンプルですからね。
生地さえ作っちゃえばあとはスーパーでも簡単に揃います。

さあ、レッツクッキン

材料

作り方

1、ピザ生地を作る。カプリチョーザの回を参考にしてください。

自家製生地

2、オーブンを250℃(できれば300℃)にして、ピザストーンも一緒に予熱する。

3、ニンニクの芽を取り除き、薄くスライスする。生地を薄く広げ、トマトソースを塗りニンニクを散らす。

自家製ソース

4、予熱完了したらオーブンに入れ、250℃なら12分、300℃なら5〜6分焼く。途中、半分経過したら生地を半回転させ、焼き加減を均一にする。

5、焼き上がったらオレガノを散らして完成❗

元祖ピッツァ、ウェ〜イ

4、まとめ

今までで一番簡単だったかもです。なにせ超シンプルですからね。

でもうっま❗これうっま❗毎日でも食べたいくらい❗
次はトマトソースも凝ったものにしてみよかな。フフフ…沼りそう…

では今回はこのへんで、また次回も見てくださいね〜

5、インフォメーション

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料理研究家Rui on Instagram: "おはこんばんちわ、料理研究家のRuiです。 今回はガトーショコラに引き続き、スイーツ回。 バレンタインにもぴったり、ビスコッティを紹介していこうと思います。 ビスコッティはイタリア中部、トスカーナ地方のお菓子です。「2度焼く」という意味で、その名の通り1度焼いた生地を熱いうちにスライスして、もう一度焼いて作ります。 そのため、水分がほとんどなくとっても固い食感ですが、その分常温で長期間保存が可能な便利なお菓子です。 そのままサクサクもいいですが、コーヒーやデザートワインに浸して食べるイタリア流の食べ方もあります。これも面白いですよ。 今回はせっかくなんでプレーンとココアの2種類作ってみましょう。 今回も「乳化」がキモです。材料を一体化させることが大切なので、卵やバターは常温に戻してください。 さあ、レッツクッキン ○材料(4〜5人分、作りやすい分量) 薄力粉     100g(ココア生地は90g+ココアパウダー10g) アーモンドプードル  30g ベーキングパウダー 小さじ1/2 卵         1個 砂糖       60g 塩         少々 バター       10g アーモンド     40g ドライフルーツ   40g 打ち粉(強力粉)   適量 作り方 1、卵、バターは常温に戻しておく。粉類をそれぞれ合わせて振るっておく。アーモンドを200℃のオーブン(トースターでも可)で4分軽くローストする。とっても焦げやすいので、様子見ながら❗(特にラスト1〜2分が焦げやすいので注意❗) 2、卵、砂糖、塩、バターをボウルに入れ、ホイッパーですり混ぜる。白っぽくもったりしてきたらOK。 3、粉類をそれぞれ混ぜる。ここで混ぜすぎると、小麦粉からグルテンが出て粘り気の強い生地になり、サクサクしにくくなるので、素早くさっくりと混ぜる。 プレーン生地にはアーモンドとドライフルーツ、ココア生地にはアーモンドを混ぜ、それぞれさっくりと混ぜる。 4、台に打ち粉をして、生地をまとめる。平たいフランスパンみたいな形にする。この時、アーモンドがはみ出ていると焦げやすいので、なるべく内側にくるようにする。 5、クッキングシートを敷いた天板に並べ、180℃に予熱したオーブンで20〜25分焼く。 6、熱いうちに1〜1.5㎝幅にカットする。切り口を上にして並べ、170℃で20分もう一度焼く。水分が飛んで、軽くカリッとした感じになれば完成❗ 7、コーヒーまたはワインとご一緒にどうぞ〜 サクサクでカリッカリ❗ ドライフルーツの甘み、アーモンドの香りがたまらん❗ 常温で1〜2週間くらい保つので、テーブルにあるとつい手が出ちゃいそうですね。 アーモンドの他、ピスタチオやクルミなどもいいと思います❗ 子どもはミルクで、大人はコーヒーやワインで、老若男女みんなサクサク楽しめるドルチェでした。 こういうの好き。 では今回はこのへんで、また次回も見てくださいね〜 ブログ始めました、こちらもぜひ https://sakanoshita.biz/archives/3145 #料理研究家 #料理研究家レシピ #イタリアン #イタリアンレシピ #イタリアンドルチェ #イタリアン作ってみた #イタリアンドルチェ作ってみた #ドルチェ #ドルチェ作ってみた #ビスコッティ #ビスコッティレシピ #ビスコッティ作ってみた #ビスコッティザクザク #バレンタイン #バレンタイン手作り #バレンタインにぴったり #バレンタインレシピ #バレンタイン作ってみた #料理男子 #料理男子レシピ #スイーツ男子 #スイーツ男子レシピ #アーモンドスイーツ #ドライフルーツ"

15 likes, 0 comments - rui_ryourikenkyuka on February 11, 2022: "おはこんばんちわ、料理研究家のRuiです。 今回はガトーショコラに引き ...

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参考資料

  • 川上文代著 『イチバン親切なイタリア料理の教科書』 新星出版社 2013年
  • 『るるぶ情報版 イタリア’20』 JTBパブリッシング 2019年
  • 『地球の歩き方 イタリア 2019〜2020年版』 株式会社ダイヤモンド・ビッグ社 2019年
  • https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9
  • https://kikuichi.hamazo.tv/e8328704.html
  • この記事を書いた人

Rui

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