こんにちは!歴史学科考古学専攻卒・地中海沿岸の歴史大好きな料理研究家・Ruiです。
料理の持つ背景や歴史を知れば、料理が3倍面白くなる!
てことで、ぼくの大好きなパスタを中心に、歴史的な背景や成り立ちを調べていくブログを始めます。
第36回の今回は、マルゲリータと並ぶ元祖ピッツァ、マリナーラを紹介していこうと思います。
1、真の「元祖ピッツァ」❓
「マリナーラ」とは何でしょうか❓
答えはピッツァです。トマトソース、ニンニク、オレガノの3種のみでトッピングされた、超シンプルなピッツァで、以前紹介したマルゲリータの更に原型にあたります。まさに「元祖ピッツァ」です。
マリナーラ(=marinara)は「船乗りの」という意味です。ナポリの船乗りがよく食べていたことに由来します。
トマトはソースに加工すると腐敗しにくく、長い航海にも耐えうるため、冷凍技術が生まれるまで好んで使用されていたといいます。これをピッツァの原型と言われるフォカッチャというパンに乗せて食べたスタイルが、今日のマリナーラになったと考えられています。
残念ながら日本ではそれほど知名度がないのが現状です。デリバリーピザ各社を比較しても、ここまでシンプルなピッツァを取り扱っているところは少ないです。
というのも、日本ではピッツァと言えば暗黙の了解で「チーズが必ず乗っているもの」という認識があるからと推測されます。確かにその通りですね。事実、デリバリーピザだけでなく、パン屋さんやスーパーの惣菜ピザなどでも、チーズなしピッツァを探す方が難しいくらいです。
また、「お肉や野菜などトッピングたっぷり」というイメージも定着しています。テリマヨ、明太子、ジャーマンポテト…あげればキリがないくらいです。
まー、日本人はアレンジが得意な民族ですからね、国民性でしょうね。
2、専門店は一味違う❗
しかし、こだわりのイタリアンやピッツェリア(ピッツァ専門店)では、マリナーラはほぼ必ずメニューに挙がっています。やはり元祖ということで、イタリアへのリスペクトでしょうか。あるいは、具材がシンプルであるがゆえにシェフの力量が反映される、そんなメニューだからと思われます。
本場イタリアにおいては、100年以上の超老舗だけどメニューはマルゲリータとマリナーラの2種類のみ、というお店もあります。「これを食べてもらいたい❗」というシェフの意気込みを感じますね。
このような専門店ではトマトソースが自家製のところも多いので、機会があれば皆さんも是非味わってみてはいかがでしょうか。
3、そんなにムズくなさそう❓
はい、そうです。今回はめっちゃシンプルですからね。
生地さえ作っちゃえばあとはスーパーでも簡単に揃います。
さあ、レッツクッキン
材料
作り方
1、ピザ生地を作る。カプリチョーザの回を参考にしてください。
2、オーブンを250℃(できれば300℃)にして、ピザストーンも一緒に予熱する。
3、ニンニクの芽を取り除き、薄くスライスする。生地を薄く広げ、トマトソースを塗りニンニクを散らす。
4、予熱完了したらオーブンに入れ、250℃なら12分、300℃なら5〜6分焼く。途中、半分経過したら生地を半回転させ、焼き加減を均一にする。
5、焼き上がったらオレガノを散らして完成❗
4、まとめ
今までで一番簡単だったかもです。なにせ超シンプルですからね。
でもうっま❗これうっま❗毎日でも食べたいくらい❗
次はトマトソースも凝ったものにしてみよかな。フフフ…沼りそう…
では今回はこのへんで、また次回も見てくださいね〜
5、インフォメーション
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参考資料
- 川上文代著 『イチバン親切なイタリア料理の教科書』 新星出版社 2013年
- 『るるぶ情報版 イタリア’20』 JTBパブリッシング 2019年
- 『地球の歩き方 イタリア 2019〜2020年版』 株式会社ダイヤモンド・ビッグ社 2019年
- https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9
- https://kikuichi.hamazo.tv/e8328704.html