AIで仮ナレーションを当てたのに、 本番でナレーターさんが読んだら 尺が全然はまらない…
ってこと、ないですか?
私は何度もあります。そして、地味に、悩みの種でした。
というわけで、 人間ナレ・AIナレ、どちらの尺も測れるミニアプリ「ナレ尺カウンター」を作りました。
Claude coworkを使って、ノーコードで制作。
いろいろと勉強になったので、備忘録も兼ねて書き留めておきます。
何を作ったか
シンプルなアプリです。
原稿を貼ると、尺が出ます。
人間ナレとAIナレを並べて 比較できるのがミソです。

計算式はこれだけ。
尺 = 読む文字数 ÷ 読み速度 + 息継ぎの間(ま)
AIナレの尺が人間の感覚とズレる主因は、 速度よりも、主に、「間」が原因でした。
(波形の山ができていないのが「間」です。)

読む速度に合わせて、プリセットも作れるようにしました。
内容の精査で削ったもの
プリセット編集についてですが、AIは、読点や句点の「間」の長さも ユーザーが調整する仕様で作ってきました。
ですが、それは意味がないのでやめさせました。
今のところ、AIナレでも「間」はコントロールできないからです。
ましてや、人間は緩急をつけて読めるし、溜めを作ることができるので、間の秒数は全く意味ないです。
(「溜め」=ファイナルアンサー?の後の、「……………残念!」の「…」のようなところです。)
なので数値入力は、 読み速度(字/分)だけに絞りました。
とにかくClaudeは数字が大好きっぽくて、初期の仕様は数字!数字!数字!
こっちでいじれないものまで数字にしても意味ないだろ!
仕事してる風にドヤってくんなよ、想像力が足りないんだよ!
と、まるで新人にダメ出ししてるのかという錯覚に陥りました。
実測にも手をつけた
AIナレの「間」を経験則のままにするのも 据わりが悪かったので、VOICEVOXで実測しました。
文字数を完全に揃えて、 区切り記号だけを変えた原稿を3本用意。 書き出したWAVを波形解析して、 声の出ている区間だけを測りました。
最初は1本だけ測って 「AIは人間より速い」で終わらせようと していたのですが、
それだと速く読んだのか、 間が短いだけなのか区別がつかないと気づいて、 原稿を3本に増やしました。
上記は、Claudeのアイデア。
据わりが悪かったのはClaudeにとってであり、私は別になんとも思っていなかったが、AIナレの「間」の尺を測るのは自分では思いつかなかったので、やってみました。
とにかく数値化、可視化が大好きなタイプのAIなんだということを理解しました。
結果、
読点の間 0.40秒 句点の間 0.25秒
読点のほうが長く止まるという、 地味だけどおもしろい発見でした。
AIが、ナレーションのトンマナを理解して、人間のように緩急をつけて読むことができるようになったら、面白いですね。
UIのブラッシュアップ
機能の精査が終わったところで、Claudeが、アプリはできたと判断し、Xで配布するための投稿文の作成に移ろうとしました。

…は?
いやいや何も終わってないでしょ。

編集作業をしながら使うのだから、UIが使いにくかったら意味がない。
ただ使えりゃいいってもんじゃないんだよ。
アプリもエンタメなんだよ。


そこからは、テロップ入れの要領でどんどんダメ出ししました。
全体的に文字の大きさと明るさを見やすく。
人間→オレンジ、AI→水色 の色分けはいいが、このままではどっちがどっちかわからないだろ。
つまり、作った側しか把握できていないルールで、ユーザーがおいてきぼり。
一番やったらだめなやつ。
この辺は、アプリ開発の経験はなくとも、人にわかりやすく伝えるという今までの仕事の経験が大活躍。
もちろん、本物のUIデザイナーには足元にも及ばないものの、まだまだ人間はAIなんかには負けないなと思いました。
とはいえ、Claudeの修正はかなり優秀でしたね…。
末恐ろしい。



できあがったもの
というわけで、 ナレ尺カウンターが完成しました🎬
無料で使えます。 台本の尺確認に、よかったら使ってみてください。
感想やバグ報告、ぜひもらえたらうれしいです!