こんにちは!歴史学科考古学専攻卒・地中海沿岸の歴史大好きな料理研究家・Ruiです。
料理の持つ背景や歴史を知れば、料理が3倍面白くなる!
てことで、ぼくの大好きなパスタを中心に、歴史的な背景や成り立ちを調べていくブログを始めます。
第10回の今日はイタリアでも日本でも大人気ドルチェ、ティラミスを紹介していこうと思います。
1、意外と最近
ティラミスが生まれたのは、正確には判明していませんが、おそらく1960年代あたり、ヴェネト州のヴェネツィア、もしくはトレヴィーゾという街ではないかと考えられています。意外と最近ですね。トレヴィーゾの「レ・ベッケリエ」という店発祥というのが有力な説ですが、残念ながらこの店は現在閉店してしまったので、真相は闇の中です。
料理としては、「ズッパ・イングレーゼ」や「ババ」というドルチェが原型とされています。
「ズッパ・イングレーゼ」は、たっぷりのシロップに浸したスポンジとクリームを交互に重ねたもの。「ババ」はシロップ漬けのケーキ。どちらも、日本ではまだそれほど知名度はありませんが、イタリアではごく一般的なドルチェで、歴史的にもずっと古いです。家庭で作ることもあれば、街中でもよく見かけます。漬けたり重ねたり・・・確かにティラミスに通づるところがありますね。
2、え? そんな意味が?
ところで皆さん、ティラミスという名前、どのような意味かご存知でしょうか?
ティラミスは、「私を元気にして」という意味です
「?」と思った方も多いでしょう。ぼくも最初同意見でした。でも、この名前にはなんとも素敵なわけがあるのです。なんとティラミスは、恋人同士が夜に食べる「大人のスイーツ」とされていました。(元は女性が男性に送るものだったという説も)
材料である卵やマスカルポーネチーズは、カロリーが高く滋養強壮剤として使用されることもあります。また、レシピによってはラム酒などの洋酒が入ることもあり、気分がよくなり、さらにエスプレッソに含まれるご存知カフェインは眠気覚ましの効果があります。つまりこれらが入っているティラミスは、恋人同士がロマンチックな夜を過ごすためのお菓子なのです。
キャー
3、オーブンもコンロもいらないよ!
では今回も早速作りましょう!実はこの回楽しみでした。なぜならぼくはスイーツ男子だから。いい年こいて未だに甘いものが大好きです。今も週イチでケーキ作ってます。そして全部食べてます。
「でもスイーツってハードル高いんじゃ・・・」と思っちゃったあなた!そのお気持ち、すごく分かります。
でも大丈夫!ティラミスはオーブンもガスコンロも使いません。完全に火を使わず作れるのです!さあ、先入観を捨てて、レッツクッキン。
材料(8〜10人分)
- ビスケット(カステラ等でも可) 100g
- マスカルポーネチーズ 250g
- 卵白 2個分
- 砂糖(卵白用) 30g
- 卵黄 2個分
- 砂糖(卵黄用) 40g
- お湯 100ml
- インスタントコーヒー 大さじ2
- 好みの洋酒(ラム酒等) 大さじ1
- ココアパウダー 適量
作り方
1、ビスケットをできるだけ粉々に砕く(カステラの場合はここは省略)。器に均等に敷きつめる。
2、お湯にインスタントコーヒーを溶かしてよく混ぜる。好みの洋酒を加える。ハケやスプーンでビスケットに塗る(カステラの場合は様子を見ながら、やや少なめに)。塗り終えたら冷蔵庫で冷ます。
3、卵を卵黄と卵白に分け、卵白は一旦冷蔵庫で冷やす。卵黄に砂糖をすり混ぜる。だんだん砂糖の粒が消えてマヨネーズみたいにもったりしてくる。マスカルポーネチーズも加えてよく混ぜる。
4、メレンゲを作る。卵白をハンドミキサーで泡立て、角が立つくらいになったら砂糖を2〜3回に分けて入れ、再度よく混ぜる。ひっくり返しても落ちてこなければ、いいメレンゲのサイン。
5、メレンゲの1/3を卵黄のボウルに混ぜる。ここはしっかりよく混ぜる。今度は卵黄の方をメレンゲのボウルに混ぜる。ここではゴムベラで下から上へ返すように、メレンゲの泡をつぶさないように混ぜる。
6、器に流し、平らにならす。ココアパウダー(極微細のエスプレッソパウダーでも可)を茶こしでふれば完成!
7、本気で盛り付けてみた。このくらいのが8〜10個ほどできます。
まとめ
ブログ始めた時からいつかやりたかった。やりたかったですドルチェの回。最初はティラミスって決めてました。1980〜90年代に日本でもブームになり、一躍有名になったドルチェ。何事も最初は基本からですよね。
はい、大、満、足!これからも定期的にやろ、ドルチェ回。
外食でもコンビニスイーツでもよく見られますね。みなさんはどこのが好きですか?是非自分好みのを発見してみてください。そして気が向いたら是非自作してみてください!ホントにそれほど難しくありませんよ。
あ、↓のぼくのインスタにアレンジレシピを載せました。マスカルポーネを使わず、「アレ」で代用したダイエットレシピです。よければそっちもご覧ください。
ではでは、今回はこのへんで。また次回もどうぞ見てくださいね〜
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料理をどんどんアップしていきます。
参考資料
- 川上文代著 『イチバン親切なイタリア料理の教科書』 新星出版社 2013年
- 『るるぶ情報版 イタリア’20』 JTBパブリッシング 2019年
- 『地球の歩き方 イタリア 2019〜2020年版』 株式会社ダイヤモンド・ビッグ社 2019年
- https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%82%B9
- https://www.cake100.net/sweets/34.html
- https://www.cake100.net/sweets/3.html
- https://chisou-media.jp/posts/2719