極める!イタリアン

極める! イタリアン歴史街道|カプリチョーザの歴史

2021-07-21

こんにちは!歴史学科考古学専攻卒・地中海沿岸の歴史大好きな料理研究家・Ruiです。
料理の持つ背景や歴史を知れば、料理が3倍面白くなる!
てことで、ぼくの大好きなパスタを中心に、歴史的な背景や成り立ちを調べていくブログを始めます。

第17回の今回はまさに「シェフの気まぐれピッツァ」、カプリチョーザを紹介していこうと思います。

1、イタリアンのチェーン店じゃないの?

はい、それも正解です。美味しいですよね、カプリチョーザの料理、ぼくも好きです。

でもここで申し上げたいのは店名ではなく料理名です。カプリチョーザとはピッツァの1つです。イタリア語で「気まぐれな」という意味で、その名の通り決まったトッピングがなく、店によって色んな味を楽しめるピッツァです。また、季節によってトッピングが変わることもあります。まさに「シェフの気まぐれピッツァ」ですね!

マッシュルーム、ズッキーニと・・・アスパラかな?
しめじ、エノキ、卵
ピーマン、パプリカ、サラミ

このように、ホントに多彩です。

2、何のっけりゃいいの?

前述の通り、カプリチョーザに決まったトッピングはありません。トマトソースベースのものが多いようですが、中にはトマトソースを使わないものもあります。また、焼き上がった後で生ハムや生野菜を盛り付けることもあるみたいです。

いくつか実際の商品や写真を参考にしてみたところ、ざっくりですが法則性は発見できました。

トッピングの種類使用する食材
肉類ベーコン、サラミ、生ハム等
野菜類ブラックオリーブ、ピーマン、季節野菜等
キノコ類マッシュルーム、エリンギ、ポルチーニ等
チーズ類モッツァレラ、パルミジャーノ等
その他生卵、ゆで卵、スパイス類、ハーブ類等

これらをバランスよくのせるようです。やはりある程度の相性はあるみたいですね。

まーそりゃそうか、いくら気まぐれっつってもひたすら肉肉肉肉肉みたいなピッツァだと、食べる前から胸焼けしそうですしね。

3、気まぐれシェフの気まぐれピッツァ

それでは今回も気まぐれに始めましょう、気まぐれピッツァ。

今回は冷蔵庫に残っていたもの、スーパーで手に入りやすいもので揃えてみました。

探せば色々あります、便利な使い切りパック
ピザストーン・・・これはいいものだ・・・

材料(ピッツァ1枚分)

ピッツァ生地(1枚分)

  • 強力粉 150g
  • 塩 小さじ1/2
  • オリーブオイル 大さじ1
  • ぬるま湯(35℃程度) 100ml
  • ドライイースト 3g
  • 大きめのナイロン袋 1枚
  • 打ち粉(ベタつき防止で手やまな板につける粉) 強力粉を適量
  • ピザストーン(これキーアイテム!)

トッピング

  • 仕込みトマトソース 40g
  • ベーコン 40g
  • 玉ねぎ 20g
  • ミニトマト 2個
  • コーン缶 30g
  • マッシュルーム水煮缶 20g
  • ブラックオリーブ 10g
  • モッツァレラ 30g
  • 粉チーズ 10g
  • 黒コショウ 適量
  • パセリ 適量 

作り方(生地)

ピッツァ生地って作れるの?はい、作れます。材料はスーパーで簡単に揃いますし、時間さえあればちゃんと作れます。こと発酵や熟成においては時間こそが最強の武器です。そういえばマルゲリータの回では材料書いただけで作り方までは紹介してませんでしたね。ぼくのインスタにもピッツァの回がありますので、スマホからの方はぜひそっちもご覧ください。

1、ぬるま湯にドライイーストをよく溶かしておく。ナイロン袋に生地の材料を全部入れ、よく捏ねる。できれば30分くらい根気よくこねる。ファイト。

2、耐熱ボウルにオリーブオイル(分量外)を薄く塗り、丸めた生地を入れる。清潔な手ぬぐいやキッチンペーパーを水でぬらし軽くしぼったものをかぶせ、その上からラップをする。

3、レンジで40〜45℃で1時間発酵させる→ガス抜きして丸め直す→また40〜45℃で1時間発酵。これで生地完成!

こんなのが
こうなります。めっちゃふくらむ。

レンジの発酵機能がなくても、真夏ならベランダに放置プレイとかお風呂に浮かべるとかでも大丈夫です、ホントにふくらみます。要は高温多湿のシチュを揃えりゃいいんです。あ、ベランダの際はネコやカラスには気をつけてください!

作り方(トッピング)

1、オーブンを250℃(できれば300℃)にして、ピザストーンも一緒に予熱する。ピザ生地を平たく伸ばし、トマトソースを薄く広げる。

2、具材を均等に散らし、最後にチーズをのせる。こうすると食べる時具材が落ちにくい。

3、予熱完了したらオーブンに入れ、250℃なら12分、300℃なら5〜6分焼く。途中、半分経過したら生地を半回転させ、焼き加減を均一にする。

4、焼き上がったらお好みで黒コショウ・パセリを散らして完成!

ぷくーっとふくらむ

ピザストーンとは、粘土を高温で焼き上げたものです。金属より保温性が高いので冷めにくく、また遠赤外線の効果でふっくらジューシーに仕上がります。金属製の天板のみで焼いた時と比べても、ピザストーンを使用した方が明らかにふっくらもちもちに焼き上がりました。

メーカーによって丸型、角型、取っ手付き等、色々あるので、ご自宅のサイズに合うものを探してみてくださいね〜。ちなみにぼくのはデロンギ社製角型です。

やや具をのせすぎた感がありましたが、なかなかの出来!

4、まとめ

シェフの気まぐれピッツァ、楽しかったです。ここ数回こういう創作系続いてますね。ちゃんと歴史系もやらないと・・・

まあ、美味しいからいっか!

手打ちピッツァ、サイズを調整すればトースターや魚焼きグリルでも十分可能なので、みなさんも是非作ってみてくださいね〜。

では今回はこのへんで、また次回も見てくださいね〜

最近の投稿

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料理研究家Rui on Instagram: "ウチでカレー作る時、ライスはもちろん美味しいですが、たまにはパンもいいですよ。煮込んでる間に発酵できるし。 というわけでカレーピッツァ作ってみました。 生地もカレーも自家製です🍕 材料(1枚分) ○生地 ・強力粉 150g ・塩 小さじ1/2 ・オリーブオイル 大さじ1 ・ドライイースト 3g ・ぬるま湯 100ml ・打ち粉(ベタつき予防で手やまな板につける粉) 強力粉を適量 ○トッピング ・カレー お玉1杯分 ・ピザ用チーズ 30g ・黒コショウ 適宜 ・オレガノ 適宜 ・ピザストーン 1枚(これがキーアイテム❗️) 作り方 ①ぬるま湯にドライイーストを溶かし、よく混ぜる。 ②大きめのナイロン袋に生地の材料を全て入れ、よくこねる。できれば20〜30分くらい根気強くコネコネ。 ③レンジで40〜45℃で1時間発酵→ガス抜きして丸め直す→また40〜45℃で1時間発酵。これで生地完成❗️ ※発酵は真夏のベランダに放置とか湯船に浮かべるでもアリ。マジでめっちゃ膨らみます。カラスやネコには気をつけて❗️ ④オーブンを250℃(できれば300℃)にして、写真7枚目のピザストーンも一緒に予熱。 ⑤生地を平たく伸ばし、カレーを薄く広げてチーズを散らす。 ⑥予熱完了したらオーブンに入れ、250℃なら12分、300℃なら5〜6分焼く。途中、半分経過したら生地を半回転させ、焼き加減を均一にする。 ⑦焼き上がったらお好みで黒コショウ、オレガノを散らして完成❗️ ピザストーンとは、粘土を高温で焼き上げたものです。金属より保温性が高いので冷めにくく、また遠赤外線の効果でふっくらジューシーに仕上がります。 メーカーによって丸型、角型、取っ手付き等、色々あるので、ご自宅のサイズに合うものを探してみてね❗️ ボナペティ❗️ #カレー #ピザ #ピッツァ #カレーピザ #カレーピッツァ #自家製 #自家製ピザ #ピザストーン #ピザストーンで焼いてみた"

45 likes, 2 comments - rui_ryourikenkyuka on June 21, 2021: "ウチでカレー作る時、ライスはもちろん美味しいですが、たまにはパンもいいですよ。 ...

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参考資料

  • 川上文代著 『イチバン親切なイタリア料理の教科書』 新星出版社 2013年
  • 『るるぶ情報版 イタリア’20』 JTBパブリッシング 2019年
  • 『地球の歩き方 イタリア 2019〜2020年版』 株式会社ダイヤモンド・ビッグ社 2019年
  • https://media.pizzahut.jp/capricciosa-pizza/
  • この記事を書いた人

Rui

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