こんにちは!歴史学科考古学専攻卒・地中海沿岸の歴史大好きな料理研究家・Ruiです。
料理の持つ背景や歴史を知れば、料理が3倍面白くなる!
てことで、ぼくの大好きなパスタを中心に、歴史的な背景や成り立ちを調べていくブログを始めます。
第22回の今回は、前菜の定番、カルパッチョを紹介していこうと思います。
1、元々は肉料理だった?
カルパッチョと聞くと、おそらく誰もが魚料理を連想するでしょう。実際ぼくも歴史を調べるまではそうでした。
驚くべきことに、元々は肉料理だったのです!びっくりですよね、よもやよもやです。
この料理もマルゲリータのように人名由来なんです。15世紀のイタリアの画家ヴィットーレ=カルパッチョが、生の牛フィレ肉にパルミジャーノチーズやドレッシングをかけた料理を好んで食べていた、というのが始まりとされています。
他の説もあります。1950年のヴェネツィアにて、ヴィットーレ=カルパッチョ生誕500年回顧展が開催されました。そのヴェネツィアにある「ハリーズ・バー」というレストランのシェフが肉料理が好きな常連さんに振る舞ったのが、この料理と言われています。その時、料理名を聞かれ、とっさに「カルパッチョ」と答えたそうです。
なんかこういうノリ、トマトクリームの時もありましたね。もしかしたらこんな逸話けっこう多いかも•••
3、どうやって魚料理に?
カルパッチョを魚料理として広く世に知らしめたのはこれも驚き、なななんと日本人なのです❗️マジで❓はい、マジです。
ご存知の方も多いのではないでしょうか、日本におけるイタリア料理のパイオニア、「ラ・ベットラ」の落合務シェフです。
日本人は昔から生の魚を食べる習慣がありますよね?そう、刺身です。シェフは刺身大好きな日本人なら魚の方が受け入れやすいとお考えになったのでしょう。結果は大好評、さらに1980年代に起こった世界的な刺身ブームにより広く認知され、今や本家イタリアにおいても魚のカルパッチョは一般的なメニューとなっています。ヨーロッパでは冷凍の刺身も割と簡単に購入できるほどです。
すごいですね、落合シェフ。それまであたり前だった既成概念を壊して、新しい常識をつくった・・・
まさに革命です❗
3、つまり「サラダ仕立ての洋風ゴージャス刺身」や!
では今回も早速レッツクッキン。今回もマッハ簡単ですよ、だってスーパーで刺身さえ買ってくれば、あとは家にある調味料でだいたいなんとなります!
刺身は赤身、白身、青魚、貝類、なんでもアリ❗野菜はカット野菜パックが便利❗緑、赤、黃などカラフルなのがさらに映えるよ❗
材料(1人分)
- お好みの刺身 1パック
- カット野菜 1/2パック
- EVオリーブ油 大さじ2
- レモン汁(白ワインビネガーでも可) 大さじ1
- 赤バルサミコ酢 小さじ1/2
- しょうゆ 小さじ1/2
- 塩こうじ 小さじ1
- 黒コショウ 適量
作り方
1、器にカット野菜を敷き、刺身を並べる。
2、ドレッシングを作る。EVオリーブ油、レモン汁、赤バルサミコ酢、しょうゆ、塩こうじをボウルに入れよく混ぜる。最初は分離してるけど、だんだん白く濁ってくる。ほっとくとすぐ分離するので、混ざったら素早くかける。
3、お好みで黒コショウをかけて完成❗
マヨラーの方は、ドレッシングを半量にして仕上げにマヨネーズをかけてね。
4、まとめ
イタリアンの定番料理も、その歴史には様々なことがあったんですねー。いやーまさに歴史。ふふふ・・・歴史はいい。
いつも通りのしょうゆもおいしいですが、ちょっと味変したいな〜と思った時に是非❗
では今回はこのへんで、また次回も見てくださいね〜
インフォメーション
さかのした合同会社では、毎月第3日曜と火曜に「みんなの調理実習」を実施しています。みんなで楽しくワイワイ、コミュニケーションしながら作り置きおかずができちゃうサービスです。惣菜販売も同時に行ってますので、今日の夕飯にプラス一品ぜひ!
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料理をどんどんアップしていきます。
参考資料
- 川上文代著 『イチバン親切なイタリア料理の教科書』 新星出版社 2013年
- 『るるぶ情報版 イタリア’20』 JTBパブリッシング 2019年
- 『地球の歩き方 イタリア 2019〜2020年版』 株式会社ダイヤモンド・ビッグ社 2019年
- http://zatugaku1128.com/carrpaccio/
- https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%91%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%A7