極める!イタリアン

極める! イタリアン歴史街道|パンナコッタの歴史

こんにちは!歴史学科考古学専攻卒・地中海沿岸の歴史大好きな料理研究家・Ruiです。
料理の持つ背景や歴史を知れば、料理が3倍面白くなる!
てことで、ぼくの大好きなパスタを中心に、歴史的な背景や成り立ちを調べていくブログを始めます。

第20回の今回は、(ぼくが)待ってましたスイーツ回第2弾、イタリアンスイーツの定番、パンナコッタを紹介していこうと思います。

1、知ってるような、知らないような・・・

確かにそうかもしれません。というのも日本ではティラミスの存在がデカすぎるんですよね。ティラミスの回でも話しましたが、日本では1980〜90年代に起こったイタ飯ブームで有名になりましたからね。

しかし、ティラミスの他にも有名なイタリアンスイーツはたくさんありますよ!今回ご紹介致しますのはパンナコッタ!「パンナ=生クリーム」、「コッタ=煮詰める」という意味で、その名の通り生クリームを煮詰めて作ります。ざっくり言えば「イタリア風牛乳プリン」みたいな感じですね。

イタリア北部ピエモンテ州の伝統的デザートです。諸説ありますが、20世紀初め、ハンガリー出身のバレリーナの女性が恋人のために作ったのが起源とされています。

日本ではティラミスブームの後、1994年頃知名度が上がり始めました。

2、類似点と相違点

見た目がよく似ているので「イタリア風牛乳プリン」と言いましたが、厳密にはちょっと異なる点もいくつかあります。

まず、卵は入っていません。蒸し焼きもしません。それらがプリンとは違うところですね。

冷やし固めるのはババロアと同じですが、ババロアはプリン同様卵が入っているので材料が異なります。

また、お隣のフランスには非常によく似たブラマンジェという冷菓があります。こちらは言わば「フランス風牛乳プリン」ですね。作り方も見た目もそっくりさんですが、伝統的なレシピではブラマンジェは牛乳ではなくアーモンドミルクを使います。材料に相違点がありますね。

プリン
ババロア(写真はhttps://7premium.jp/blog/detail?id=637から)
ブラマンジェ

どれもよく似てるけど〜微妙に違うよ〜

3、作れるの?

はい、作れます。ご家庭で、割と簡単に。

「でもスイーツってハードル高いんじゃ・・・」と思っちゃったあなた!そのお気持ち、すごく分かります。このくだり前回も言いましたね。はい、コピペしました。

大丈夫です、スイーツ男子が保証します。大丈夫です!材料はスーパーでスーパー簡単に揃いますし、お鍋かフライパンさえありゃ無問題です。さあ、先入観を捨ててレッツクッキン。

材料(カップ3個分)

  • 生クリーム 200cc
  • 牛乳 100cc
  • 砂糖 40g
  • ゼラチン 3g
  • 水 大さじ2
  • バニラエッセンス 適量
  • お好みのフルーツ缶詰(3〜5種Mixのがおすすめ) 1缶
材料はシンプル、スィィィンプル!

作り方

1、小さめのボウル等で水とゼラチンを混ぜ、ふやかしておく。

ボウルがなければお茶碗、マグ、なんでもいいよ

2、お鍋またはフライパンに牛乳と砂糖を入れ、弱火にかけながらゆっくり混ぜる。決して沸騰させず、温める感じで加熱する。沸騰すると乳脂肪分が分離して口当たりがザラザラするため。砂糖のつぶつぶ感がなくなったら火を切る。

火加減はずっと弱火
砂糖の粒がなくなればOK!

3、生クリーム、ふやかしたゼラチン、バニラエッセンス2、3滴を入れてゆっくり混ぜる。混ざったらザルでこす。こうするときめ細かい仕上がりになる。

このワンステップで一味違う仕上がりになるよ!

4、器に小分けする。プリンカップがなければマグカップ、小鉢、小さめのタッパー等ホントになんでもアリです!冷蔵庫で2〜3時間冷やして完成〜

冷蔵庫に入ればなんでもアリ!

5、盛り付ける。平べったいスプーンの背を使って端の部分を軽く押す。こうすると側面がはがれる。器でふたをするようにかぶせ、クルッとひっくり返す。こうするとプッチンプリンのように器にプッチンできる。

中身は傷つけないように
器の中心にくるように

6、缶詰のフルーツを彩りよく盛り付け、シロップをかけて完成!フルーツに合う甘さ控えめのレシピです。

あればミントやチャービルを飾り付けてね!

4、まとめ

まだまだ暑い日が続く昨今、ひんやりスイーツはいかがでしょう?午前に作れば3時のおやつにできますよ〜

缶詰の他、ジャムや甘すぎないチョコソースなども相性いいです。あ、冷凍のミックスベリーなんかもいいかもしれませんね。ぜひお試しあれ。

では今回はこのへんで、また次回も見てくださいね〜

5、インフォメーション

さかのした合同会社では、毎月第3日曜と火曜に「みんなの調理実習」を実施しています。みんなで楽しくワイワイ、コミュニケーションしながら作り置きおかずができちゃうサービスです。惣菜販売も同時に行ってますので、今日の夕飯にプラス一品ぜひ!

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料理研究家Rui on Instagram: "ウチでカレー作る時、ライスはもちろん美味しいですが、たまにはパンもいいですよ。煮込んでる間に発酵できるし。 というわけでカレーピッツァ作ってみました。 生地もカレーも自家製です🍕 材料(1枚分) ○生地 ・強力粉 150g ・塩 小さじ1/2 ・オリーブオイル 大さじ1 ・ドライイースト 3g ・ぬるま湯 100ml ・打ち粉(ベタつき予防で手やまな板につける粉) 強力粉を適量 ○トッピング ・カレー お玉1杯分 ・ピザ用チーズ 30g ・黒コショウ 適宜 ・オレガノ 適宜 ・ピザストーン 1枚(これがキーアイテム❗️) 作り方 ①ぬるま湯にドライイーストを溶かし、よく混ぜる。 ②大きめのナイロン袋に生地の材料を全て入れ、よくこねる。できれば20〜30分くらい根気強くコネコネ。 ③レンジで40〜45℃で1時間発酵→ガス抜きして丸め直す→また40〜45℃で1時間発酵。これで生地完成❗️ ※発酵は真夏のベランダに放置とか湯船に浮かべるでもアリ。マジでめっちゃ膨らみます。カラスやネコには気をつけて❗️ ④オーブンを250℃(できれば300℃)にして、写真7枚目のピザストーンも一緒に予熱。 ⑤生地を平たく伸ばし、カレーを薄く広げてチーズを散らす。 ⑥予熱完了したらオーブンに入れ、250℃なら12分、300℃なら5〜6分焼く。途中、半分経過したら生地を半回転させ、焼き加減を均一にする。 ⑦焼き上がったらお好みで黒コショウ、オレガノを散らして完成❗️ ピザストーンとは、粘土を高温で焼き上げたものです。金属より保温性が高いので冷めにくく、また遠赤外線の効果でふっくらジューシーに仕上がります。 メーカーによって丸型、角型、取っ手付き等、色々あるので、ご自宅のサイズに合うものを探してみてね❗️ ボナペティ❗️ #カレー #ピザ #ピッツァ #カレーピザ #カレーピッツァ #自家製 #自家製ピザ #ピザストーン #ピザストーンで焼いてみた"

45 likes, 2 comments - rui_ryourikenkyuka on June 21, 2021: "ウチでカレー作る時、ライスはもちろん美味しいですが、たまにはパンもいいですよ。 ...

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参考資料

  • 川上文代著 『イチバン親切なイタリア料理の教科書』 新星出版社 2013年
  • 『るるぶ情報版 イタリア’20』 JTBパブリッシング 2019年
  • 『地球の歩き方 イタリア 2019〜2020年版』 株式会社ダイヤモンド・ビッグ社 2019年
  • http://www.mikawayaseika.co.jp/fun/%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%82%B3%E3%83%83%E3%82%BF%E3%80%90panna-cotta%E3%80%91/
  • https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%83%E3%82%BF
  • https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%90%E3%83%AD%E3%82%A2
  • https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%82%A7
  • この記事を書いた人

Rui

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